お店や会社で小規模な作品コンテストを開催する際の注意点を紹介

お店や会社で小規模な作品コンテストを開催する際の注意点を紹介

お店や会社で開催する作品作品コンテスト
作品を募集して、優秀作品を決める。

開催の目的は様々だと思います。
お客さんの満足度を高めたり。
自社商品の売り上げにつなげたり。

(´・ω・`)  イベントで盛り上げたい、というのもある

以前、自分は仕事で作品コンテストの運営を何度か担当したことがあります。
小規模なコンテストです。
人数は毎回バラつきがありましたが、最大でも150人ぐらいの応募。

さて、この作品コンテスト。
小規模とはいっても、やってみるとなかなか大変です。
様々な細かい問題点が出てきます。

本記事では、実際にやってわかった小規模な作品コンテストを開催する上での注意点を紹介します。

応募要項をつきつめておく

作品募集には当然、応募要項が必要です。
自分も、すでに世にあるコンテストを参考にしつつ、応募要項を作成しました。

そして、応募者はその要項に沿って、作品を投稿してくれると思っていました。

ところが。

応募者は予測がつかない作品を出してくる。

(´・ω・`) その発想はなかった、的な。

応募要項に沿っているのか、いないのか。
判断が難しい作品。

事前にわかっていれば、応募要項を足して防げるものもありました。
そうしたイレギュラーな応募パターンをいくつか紹介します。

余分なものを付け足してくる

架空の設定ですが、「マッチ棒を使ってモノを作るコンテスト」があったとします。
マッチ棒で金閣寺や恐竜などを作るコンテストです。

さて、応募作品のなかに、マッチ棒でお城全体を作ってきた力作がありました。
ひと目で受賞は間違いなしの作品です。

しかし、マズイことが。
そのお城の屋根にはマッチ棒ではない小さなシャチホコのおもちゃが載っていた

「マッチ棒のみを使用」と応募要項には書かれてある。
しかし、作品に他の素材を付け足してきた。

その扱いをどうするか?

応募者にはもちろん悪気はないでしょう。
単に遊び心で付け足したのだと思います。

ならばどこまでをセーフと認めてよいか

サインを入れてくる

別の例として、イラスト作品のコンテスト。

ある応募者は作品の中に作者名をサインで入れてきた。
これをどうすべきか。

(´・ω・`) これも結構あるんですよ

これは、セーフと認めてもかまわないんです。
ただ、絵の中にサインが入っていると、応募作品を並べたときに見栄えが悪い場合がある。

それと、その回でサインを入れてなかった人が、次回の応募ではサインを入れてきます。
他の人のを見て自分もサインを入れたくなるのだと思われます。

実際に不満が生まれたケース

これは自分が中学生のときに起きた出来事ですが、コンテストで実際に不満が生まれたケースです。

クラス別の合唱コンテストがありました。
審査員役の教師を前に、各クラスがステージの上で順番に合唱をしていきます。

ところが、あるクラスは歌う前に語りだしました
「この歌を、私たちを指導してくれた●●●先生に贈ります!」

で、このクラスが最優秀に選ばれました。
その後、他のクラスから「語りを入れたのがずるい!」との不満の声が。

おそらく純粋に、歌の部分で判断されたのだとは思います。
ですが、他の要素を含んでいたので、落選した側に不満が生まれてしまった例です。

とるべき対策

残念ながら、予想外の応募作品というのは、対策が取りづらい。
まさしく予想外ですので。

もしも余裕があれば、事前に内輪でテスト開催を行うとよいです。
それでどんな作品がくるかを確認します。

テスト開催は、受付の流れを確認できるメリットもあります。
応募者の名前や住所はどうやって管理するかなど、実際にやってみてわかることもあります。

(´・ω・`) 把握しておかないと、あとで多大な手間になることも。

 チャンスを平等に与える

イラスト、写真、作品系など。
どんなジャンルでもいると思うんです。

ものすごくスキルの高い応募者。

他よりも抜きんでている。それも圧倒的な。
作品を並べると、その人の作品が目を引いてしまうような。

そうした応募者がいると開催するたびにその人が受賞してしまう。

小さいコンテストゆえにライバルが少ないのです。

毎回、同じ受賞者になるとコンテストがシラけます。
「またあの人か」と。

(´・ω・`) これ、切実な問題です

対策はどうすればよいか

単に「上手い」という物差しだけで判断すると具合が良くない
毎回、上位の受賞者から上手い人が並ぶだけ。
これでは他の参加者は盛り上がらない。

そこで要素ごとで賞を作る
例えば、写真なら「笑顔がまぶしい賞」とか。
イラストなら「色使いが素敵で賞」など。

(´・ω・`)賞のネーミングは好きにしてください

そういう意味では、賞を事前告知しておかないという考えもあります。

例えば、「今回のコンテストは金賞1人、銀賞2人、銅賞3人を選びます」などと、事前告知してしまうと、あとあと融通が利かなくなる。

「優秀作品には賞品をご用意しております!」ぐらいの告知にとどめておけば、選考の際にやりやすくなります。

(´・ω・`)好きなだけ賞を作ればよいわけです

受賞すべきはどういう作品か

優秀作品を選ぶ条件。
それは大多数の人が納得できるかどうかです。

審査員がプロだった場合

もしも、審査員が権威のある著名な人だったら。

これなら楽なんです。
どんな受賞作品を選んでも、参加者は納得できてしまう。

「へぇ、この作品が優勝か。
何がいいのか全然わからないけど。
でも、あの〇〇さんが選んだんだからすごいんだろうな」

こうして受け止めてくれます。

審査員が素人だった場合

小規模なコンテストだと、自社や自店のスタッフで選考することが多いと思います。
つまりは素人が審査員をする。

この場合、選考に納得感が無いと、参加者の不満が生まれやすくなります

例えば、下記のようになる。

「え???
この優勝作品より、こっちの作品のほうが絶対いいよね?
審査員の人、どういう基準で審査したの???」

あまりにも納得できない結果の場合、コンテスト全体の信頼が危ぶまれます

(´・ω・`)選考で不評をいただいたケースが実際にありました・・・

ですので、優秀作品は大多数の人が納得できる作品を選ぶのが鉄則です。

継続してやるのか

こういったコンテストというのは、初回は勢いで開催できたりします。

しかし、継続するとなると難しい

やっているうちにだんだん新鮮味も薄れます。
開催側のモチベーションも下がってくる

やがて、忙しさもあいまって「今年は開催しなくてもいいか?」との提案が。

そして自然消滅。

(´・ω・`) 実際に開催しなくなったコンテスト、あります。

どうすればよいか

初回時にあえて、開催は1回きりにすると決めておくのもアリだと思います。
その1回に情熱を注ぐ。

でも、もしかすると本記事を読んでいただいている方は、こう思われるかもしれません。

「継続するかしないかなんて、次回の時期が来たときに決めればいいんじゃないの?」

でもそれだと具合がよくないんです。

実は、参加者の中には次回を楽しみにしている人がいるんです。
次回もコンテストがあるだろうと。

それで、そうした人はせっせと応募作品づくりに励んでいます。
次は開催しないとわかったら、当然ガッカリされます。

そうしたすれ違いを生まないためにも、継続開催するか、今回限りなのか。
ある程度、決めて開催したほうが良いです。

まとめ

本記事では、小規模コンテストを開催するうえでの注意点を紹介しました。

コンテストの運営というのは、やってみると本当に大変。
しかもたいていは儲けにならない
お客さんへのサービスだけになってしまう場合もある。

でも喜んでもらえたら嬉しい

(´・ω・`)それが一番ですよね

イベントは熱量というか、勢いやテンションが大切だとつくづく感じます。

(`・ω・´)b ぜひ、成功させてくださいね!

コンテストの賞品は何が良いかについては、別記事で解説しています。
そちらもあわせてご覧ください↓

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