ハードディスクを処分したい。
それも完全な廃棄。
重要なデータを保存するなどしたハードディスクを読み込めなくするわけです。
(´・ω・`)そういう場面ありますよね
実は、自分はハードディスクを過去に5台ぐらい、物理的に破壊してきました。
そして今回の記事にあたっては7台を破壊しました↓
(1台はフタを開けた状態です)
しかも、この7台を破壊した後、さらに2台破壊しました。
処分しようと先送りしていたのを、今回まとめて破壊した次第です。
(´・ω・`)地球に優しくなくてスミマセン・・・
そんな自分ですが、破壊を続けているといろいろわかってくることがある。
どうやれば壊せるのか。
さらに、どこまでが簡単に、そして安全に壊せるのか。
というのもハードディスクは案外、頑丈にできている。
頑張って壊そうと試行錯誤したけど、結局壊せなかった。そういった部位がいくつもあります。
それらは無駄にかけてしまった時間でした。
本記事では壊し続けてわかった、家の中だけで安全にハードディスクを物理的に破壊する手順を解説します。
(`・ω・´)b ご参考にどうぞ!
なぜ「部屋の中」だけなのか
ところで、なぜ部屋の中だけで処分ということに限定しているのか。
まず、ハードディスクの処分の方法にはいろいろあります。
例えば、次の2つ。
- 専門業者に依頼する
- 電動ドリルで穴を開ける
しかし、1つ目の「専門業者」の案は、その業者が近くにないと持ち込めない。
(´・ω・`) 自分の地元には無いです
2つ目の「電動ドリル」案も慣れていないと危険。
ドリルで穴を開けようとすると、ハードディスクも強い力で回転しようとするので非常に危ない。
それに破片が飛び散る可能性もある。
(´・ω・`) 素人がやる作業ではない
部屋の中で安全に
自分は集合住宅に住んでおります。
だから、音のうるさい作業はできないし、庭もないから外での作業も避けたい。
(´・ω・`) そういう状況の人、結構いるのでないかと。
それに危険なことはしたくないという性格。
それらから、家の中だけに限定して、なおかつ安全に破壊する手順を目指しました。
どこまでのレベルに持っていくか
ただし、部屋の中だけでは、超カンペキに破壊できるわけではないです。
ですが、ほぼ読み込めないというレベルまでもっていきます。
あと、外に出る作業にはなりますが、それ以上の読み込めないレベルに持っていく方法も、一応紹介しておきます。
(´・ω・`)ただ外まで行って、やる必要性はあるのかという気もします。
注意点と免責事項
ハードディスクは会社やモデルによって仕様が異なりますので注意してください。
今回の説明画像はウェスタンデジタル社を用いています↓
それと、破壊はあくまで自己責任でお願いいたします。
基本的に、個人での破壊は推奨される作業ではありません。
何かの損害が発生したとしても当方では責任は負えませんので、くれぐれもご了承くださいませ。
必要なもの
作業に必要なものです。
- 先端が星形の特殊ドライバー(下図左)
- ドライバーの先のとがったもの(下図右)
星形の特殊ドライバーとは
普通のプラスマイナスのドライバーではない、星形の特殊なドライバーです。
拡大した図です↓
ハードディスクのネジの部分を見ていただくと、星形になっています。
それに合うためのドライバーです。
これ、百円均一には売っていないです。
やはりそこまでニーズはないのかも。
(´・ω・`)自分の近所の百均ショップ2件とも無かった
Amazonや楽天で格安セットが売っています。
「ドライバーの先のとがったもの」とは
一般的なプラスマイナスのドライバーのセットなどに、1本入っているかと思います。
先端のとがったドライバーです。
先端がとがっていれば良いので、他に代替できそうな道具があれば、それでも良いです。
この道具は、隙間にねじ込んでこじ開けたり、固い銀色のフィルムに穴を開けたりします。
あると便利なもの
必須ではないですが、ペンチもあると便利です↓
(´・ω・`)ちょいちょい役に立ちます
上の画像は、先端の折れたピンセット型ですが、折れていないタイプでもかまいません。
ネジを外してフタを開ける
それでは手順に入っていきます。
最初はネジを外して、フタを開けます。
ネジの位置を確認する
見えているネジと、シールで隠れているネジがあります。
(シールで隠されていないハードディスクもあります)
シールをめくった状態↓
ネジが見えています。
シールは手でめくっても良いですが、先のとがったドライバーでほじって、めくると楽です。
(´・ω・`)自分はそうしています
隠れている場合がある
ハードディスクによっては、ネジが隠れている場合があります。
例えば、下図のハードディスクの場合、赤丸の箇所に隠れています。
これはシール表面を指でなぞると凹みがあるのですぐにわかります。
先のとがったドライバーで、シールを破ります↓
シールをめくると、ネジを覆う黒色のシールが現れました↓
上図は、さらに黒色のシールをめくって、ネジが見える状態にしておきます。
ネジを外していく
それではネジを外していきます。
まずは、すべてのネジを半回転~1回転ぐらい、回して緩めていきます。
(´・ω・`)先にまとめて緩めておくと楽なので。
その後、緩んだネジをクルクルッと回して、次々に抜いていきます↓
すべてのネジを抜いた状態です↓
フタを開ける
今回壊しているハードディスクは本体とフタがゴムで密着しています。
それをこじ開けていきます。
イメージとしては牡蠣の殻をこじ開けている感じです。
これも先のとがったドライバーが役に立ちます。
力を込めて、隙間に差し入れます。
※力を込める作業ですので十分に気を付けてください。
奥までねじ込んだ様子↓
ねじ込みが1回で、パカッとフタが離れてくれることもあります。
しかし、今回はフタが離れませんでしたので、さらに別の場所の隙間にねじ込みます。
下図は別の場所にねじ込んだ様子です↓
さらに別の場所に↓
もう1つ↓
こうして隙間のある場所を増やしていきます。
ある一定の個所で、ガパッと隙間が大きくできます↓
で、無事にフタが取れました。
なお、鏡のようにつるつるしたディスクの部分。
これの素材はアルミやガラスなどがあります。
ガラスの場合、割れると粉々に破片が飛び散りますので、十分に気を付けてください。
(´・ω・`) 上の画像はアルミのディスクでした。
各部位を壊していく
実はハードディスクというのは非常に頑丈です。
あらゆる部位を、なかなか壊せるものではありません。
そこで簡単に壊せる箇所を紹介します。
アームの先端
アームの先端。
もしもペンチがあれば、ここは最初にまとめて潰して、さらにはちぎり取っておいたほうが良いです。
なぜかというと、ケガをするからです。
(´・ω・`)見た目以上に刺さります。マジで気を付けてください。
アームのカバー
このハードディスクの場合、アームの根元のカバー(下図)は磁力でくっついています。
ですので、そのまま引っぺがすことができます。
下図は、アームのカバーを引っぺがした後です↓
アーム根元の赤色の部品が見えています。
傷をつける
ディスクの表面に傷をつけます。
傷をつける道具は、星形ドライバーでもなんでもよいです。
フィルムを破る
ハードディスクによっては、機器の側面や裏面に銀色のフィルムカバーがあります。
※無い会社もあります。手元で確認できるものでは、ウェスタンデジタルにはありましたが、シーゲートや日立にはありませんでした。
下図は側面のフィルムカバー。
下図は裏面のフィルムカバーです↓
このフィルムは破れます。
先のとがったドライバーで、穴を開けます↓
穴を開けたら、その隙間から、やれるだけガリガリとディスクの表面に傷をつけます。
ただし、やってみるとわかりますが、ガリガリするのは非常にやりづらいです。
穴自体も狭いし、ディスクの間隔も狭いためです。
ですので、自分は穴を開けるだけにしています。
ガリガリ傷をつけるのは省略しています。
(´・ω・`) 現実的な妥協点です
裏側を破壊する
裏側は破壊することができます。
基盤を外す場合は、下図のネジを外します↓
下図はネジを外した後、基盤を浮かせている状態です↓
ただし、基盤を外すまでしなくても、接続端子のピンを壊すだけでも良いと思います。
ペンチで無造作にねじ切っています↓
壊した後の状況
自分が壊している作業はここまでとなります。
中途半端な気もするかもしれませんが、もう十分だと思います。
確かに中央のディスクも、星形ドライバーで外していくことはできます。
ですが現実として。
フタが取り外されたあげく、表面が傷けられたハードディスク。
それを他の粗大ゴミと一緒に捨てられた状態で。
それを見つけた人が、ゴミの中から回収してデータを復元する人がいるのかどうか。
(´・ω・`)現実的ではないですよね
そして、ここまでが安全にできる作業でもあります。
これ以降も少し紹介しますが、危険度が増えますので注意してください。
さらに念を押したい場合
ここまでの破壊だけでは、まだ不安な人もいるかもしれません。
その場合は、ハードディスクを外に持っていって、ディスクの表面に大きな石やコンクリートブロックを落として、ディスクを凹ませると良いです。
なお、ディスクがガラスの場合、思い切り破片が飛び散りますので十分に気を付けてください。
もちろん、重いものを落とすわけですので、その他の点にも気を付けてください。
(´・ω・`)危険ですので推奨しません。そこまでやる必要があるのかという。
まとめ
というわけで、部屋の中だけで安全にハードディスクを物理的に破壊する手順を解説しました。
自分は一般の人よりは壊してきた回数はかなり多いと思います。
ですが、あくまで個人レベルの情報ですので、くれぐれも作業をされる場合は気を付けてくださいね。
(`・ω・´)b ご参考になれば幸いです!