【作詞のコツ】人物を指す言葉をなくすと歌詞はスッキリする

作詞は人物を指す言葉をなくすとスッキリする

これは自分が最初の頃に、やらかしていたことです。
後になって気が付きました。

歌詞は人物を指す言葉が多くなると、素人っぽくなる。

人物を指す言葉、というのは、一人称や二人称のことです。
「ぼく」「わたし」「あなた」「きみ」など。

この点に気づいて作詞をすると、クオリティが上がらない原因の切り分けがしやすくなります。

(´・ω・`)自分がそうでした

本記事は人物を指す言葉をなくすと、歌詞がスッキリするというコツについて、説明していきます。

 具体例

サンプルの歌詞を使って、具体的に説明していきます。

例えば、こんなフレーズがあったとします。

ボクはあなたに会いにゆくよ

どうでしょうか。
一見、違和感ないかもしれません。

でも、もしも、この曲がラブソングだったとしたら?

そうだとしたら、会いにゆく相手は恋人ですよね。
通常はそれ以外にない

先ほどのフレーズでは、下記の赤字の部分が説明くさくなってしまっています。

ボクはあなたに会いにゆくよ

赤字の部分は無くても意味は通じますよね。
むしろ消したほうがスッキリします。

会いにゆくよ

消したほうが鮮烈
思いがスッキリ伝わります。

(´・ω・`)もちろん、メロディー先行の場合は、文字数を合わせる必要がありますけどね

どうすればよいか

対処法は単純です。
普段から意識して作詞していく、ということになります。

大抵の歌詞は、「ボク」「あなた」を省いても伝わることが多いです。
歌詞の場合、登場人物は少ないためです。

(´・ω・`) 逆に、小説とかドラマとかの物語なら登場人物は多いです。

特に自分を指すほう。ボク、俺、私など。
こちらは省いても意味は通じる場合がほとんどです。

使ってもOKな場合もある

もちろん、絶対に使ってはいけないわけではありません。
意図があって、わざと使うならOKです。

例えば、奥華子さんというシンガーソングライターがいます。
彼女の歌詞には「ボク」や「キミ」が頻繁に出てきます。

下記は例として、奥華子さんの曲である「君の笑顔」から、サビを1つ抜き出したものです。

僕のそばで 君のそばで 泣けるほど今を生きていたい
終わりのない夢はきっと 誰かの未来に繋がってく
あきらめないで どんな時でも君の声聞こえてくるよ
大切なもの  守りたいもの 僕は今見つけられたから
一人じゃないよ いつでもそばで君の笑顔を見たいから

もう、ほとんど1行ずつぐらいの勢いで、「僕」や「君」が出てきています。
この部分に限らず、歌詞全体でも頻出しています。

ですが、これは当然、あえてそうしているのだと思います。
一人称、二人称を多く使うというスタイル。

(`・ω・´)b 意図してやっていればOKです!

あと、奥華子さんの場合、曲調にも合っています

この記事の冒頭で「僕」や「君」を多く使うと「素人っぽくなる」と書きました。
それは違う言い方をすれば、「素朴な感じになる」ともいえます。

つまり、曲とのバランスも関わってきます。

まとめ

人物を指す言葉をなくすと歌詞がスッキリするというコツを紹介しました。

ただ、あまり意識しすぎると、作詞がぎこちなくなってしまいます。
それと、普通に使った「僕」や「あなた」に、違和感が出てきてしまうかもしれません。

ですので、あまり意識はせずに、はじめのうちは頭のほんの片隅に置いておくぐらいのほうがちょうどよいかもしれません。