【作詞のコツ】作詞で気づかずにやってしまう「重複する表現」とは?

作詞で気づかずにやってしまう「重複する表現」とは?

二重表現というのがあります。
有名なのが「頭痛が痛い」というやつです。
他にも「不快感を感じる」、「返事を返す」など。

これらは比較的、目立つので、歌詞の中にあったら気が付きやすいと思います。

ですが、これと少し似たもので、作詞での重複する表現というのがあります。
(これはちゃんとした用語ではなく、この記事で説明するための単語です)

この重複した表現は、先ほどの二重表現よりも少し気が付きづらい、
意図せずしてやっていると、歌詞に良くない影響をもたらすことがあります。

今回は、気づかずにやってしまいがちな重複する表現について説明していきます。

 重複する表現の具体例

重複する表現の例を、挙げていきます。

たとえば、このサンプルのフレーズ。

この胸の想いは止められない

このフレーズ、一見、違和感ないと思います。
しかし、よく見てみると。

「想い」というのは、普通は「胸」の中にあります。
足や手、または、頭の中ではないですよね。

(´・ω・`)  実際には「想い」は脳が考えてますが、それはさておき。

つまり、「胸の」の部分はなくても意味が通じます。

この胸の想いは止められない

こうした説明が増えてしまうと、詞を考えて作ったというわざとらしさ。
悪い印象になってしまうことがあります。

別の例

別の例を挙げてみます。

このフレーズです。

白い包帯をグルグルに撒いて

普通、包帯は白色です。
まさか、赤や黒の包帯はない。

だから「白い」の箇所が説明くさくなっています↓

白い包帯をグルグルに撒いて

さらに別の例

別の例をもう1つ。このフレーズです↓

ああ 鳥が空を飛んでいくよ

これは気づきやすいかもしれません。
通常、鳥が飛ぶのは「空」です。

ですから、このサンプルでは「空を」が無くても良い箇所です。

ああ 鳥が空を飛んでいくよ

いろいろ挙げてみましたが、ネットに投稿されている歌詞を見ると、こうした重複の表現を結構見かけます。

意図があればよい

他の記事でも繰り返し書いているのですが、意図があれば重複してもよいです。

本記事で最初に挙げたサンプルのフレーズ。

この胸の想いは止められない

これも別に間違いではありません。

「胸の中にある」ということを強調する意図があるなら、これでも問題はないです。

実在の曲での具体例

実在の曲で例を挙げます。
これは芸能人の有吉が、猿岩石というコンビを組んでいた時に、歌っていた曲名です。

白い雲のように

「白い雲」とありますが、雲は、普通は「白」色ですよね。

(´・ω・`) 夕焼けだと赤っぽくなりますが、それはさておき。

でも、この曲の場合、わざと「白」色を強調しています。

この曲は、さわやかな、前向きなイメージの曲でした。
ですから、白色のイメージを強調するのも曲調と合っています。

あと、この曲の場合、「白い」を省いてしまうと曲名としても成立しません
下記は省いた例です。

雲のように

(´・ω・`)これを曲名には使いづらいですよね

サビや曲名は大抵大丈夫

「重複している」というのは、「重ねて強調している」ともいえます。
だから、サビでは違和感ないことが多いです。

サビは強く訴えたい箇所になるので、重複させても違和感が発生しづらい。
もちろん逆に、わざと重複させることも多いです。

まとめ

今回は、作詞で気づかずにやってしまう「重複する表現」について説明しました。

少し細かい内容でしたが、この点に早い段階で気づいておくのは、良いことだと思います。

作詞では完成したときに「なんとなく、何かがおかしい・・・」と言った違和感を覚えることもあります。

それはもしかすると、今回の重複した表現が紛れ込んでいるかもしれません。

(`・ω・´)b 知っておけば改善箇所を見つけやすくなります!

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