Microsoft IMEの「クラウド候補を使ってみる」とは?常に有効にする設定も紹介

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Microsoft IME で入力変換時に「クラウド候補」というのが表示されるようになりました。
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今回は、この「クラウド候補」について調べてみました。

「クラウド候補」とは

「クラウド候補」とは、元々のIME 辞書が予測した入力候補の他に、検索エンジン「Bing」 の入力候補を追加してくれる機能です。
それにより、今話題のキーワードや、各分野の専門用語などを素早く入力することができます。

この「クラウド候補」が表示されるようになったのは、2016年9月末に行われたWindows10のアップデート(Anniversary Update)により、仕様変更されました。

「クラウド候補」の使い方

1.変換候補のメニューに「クラウド候補を使ってみる」と表示されたとします。
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2.そのまま[Tab]キーを押して、メニュー内の「クラウド候補を使ってみる」を選択すると、自動的にその箇所の表示が変わり、代わりにクラウド候補によって取得された変換候補が表示されます。
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3.[Enter]キーを押して確定すれば、その単語を入力できます。

「クラウド候補」を使いやすくするには

「クラウド候補を使ってみる」が表示された場合に、その箇所を選択してはみたものの、追加表示された候補が結局、目的の単語とは違った、ということもありえます。

そこで、クラウド候補が最初から表示されるように設定変更しておくと、目的の単語を選びやすくなります。

クラウド候補を常に表示するように設定変更するには、次の手順を行います。

「クラウド候補」が常に表示されるように設定変更する

1.画面右下のIME のアイコン (「あ」または「A」)を右クリックします。
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2.[プロパティ]をクリックします。
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3.[詳細設定]をクリックします。
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4.[予測入力]→  [自動的に表示する] →[OK]と順にクリックします。
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これで完了です。

設定変更した後、どのようになるか

まず、クラウド候補を常に表示する設定にしたので、「クラウド候補を使ってみる」は表示されなくなります。

そして、クラウド候補が最初から表示されるようになります。
※下図の単語「利尻昆布ラーメン」は、リアルタイムの注目ワードで上がっていたので入力してみました。
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変換候補の後ろに雲のマークが表示されているのが、クラウド候補です。

(´・ω・`) 理シリコンブラ・・・?

Bingに送られる文字のセキュリティについて

クラウド候補は入力した文字をBingに送ることで変換候補を取得します。
その際、文字は暗号化されてBingへ送られます。

文字が送られるタイミングは、クラウド候補を常に表示しないほうの設定であれば、「クラウド候補を使ってみる」を選択したときです。
常に表示する設定であれば、変換候補をリアルタイムに表示するため、入力中の文字の一部が暗号化されて送信されます。

あとがき

Bingの検索候補が表示されるようになったことで、固有名詞の入力がかなり便利になったと思います。
Google日本語入力に後れを取っていた部分ですが、かなり近づいた感じですね。
両者の変換を少し比較してみましたが、IMEも遜色ないように見えます。